巷のおんなモード VOL.1 「携帯リング、登場」
仕事の関係で女性雑誌を4冊買い込んだ。
どれもいわゆるハイクラスを目指す、あるいはそれに憧れる女性がターゲットになっている。そして不思議なことにどの雑誌にも「街で見かけたクラスな女性」のようなタイトルが付いて、モデルではなく街を歩くおしゃれな女性を載せるコーナーがある。読者の「私でもなれる」感を高めるコーナーである。私もこのコーナーが結構好きだ。
「ほんまに素人なんかなぁー。シロウトっぽいモデル使こうとるんじゃろー」などと文句をいいながら「○○から来ました。これから義母とランチなので誕生日にいただいたショパールのネックレスを付けてきました」
いかにも偶然をよそおうもっともらしいコメントを読んで「はぁ〜住む世界が違うんじゃ」
本を膝に置きひとつため息をつく。それなら見なきゃいいのに。いいや、見ずにはいられない。せめて雑誌を広げている間くらい私も山の手奥様になった気分に浸っていたいもの。
今回4冊の女性雑誌に共通して掲載されていた小物。それがちょっと気になる。その名も「携帯リング」。
何だ?ケイタイリングって?
写真をじーっと見てみると携帯電話のアンテナにベビーリングのように石やチャームの付いた輪っかがはまっている。
これのことだ。東京や大阪の方ではクラスな女性の間でかなり流行っているらしい。
・・・何かヘンだ。最近のケータイって。
着せ替えてみたりアクセサリー付けたりするそのノリは、おばさんがプードルだかテリアだかの毛をピンクに染めたりお世辞にもかわいいとは言えないチャンチャンコのような洋服を着せて可愛がるそれに酷似している。
そうだ、対象が犬から携帯電話に替わっただけでウリふたつだ。
そのうち携帯電話もかのアイボ化(あるいは既に忘れ去られているがたまごっちとか)されてミョーに感情移入してしまうのかもしれない。ヨシヨシなんて。そう思うとなんだか悲しくなってしまう。トホホだ。
今や携帯電話は公私共に忙しい女性にとって無くてはならない道具である。そう、道具である。本当の意味で携帯電話を必要とし、多忙な生活にうまく取り入れ活用している女性は、おそらく「携帯リング」は付けないだろう。
そういえば、私の周りの「デキる女」と呼ばれる人々の携帯電話もいたってシンプルだったような気がする。
うーん、考えるところだ。
何を?ってあなた。
私のカバンに入っている可愛いケータイを今後どのように扱うべきかってことを。