|
【空の色】 さら
『おかあさん、お空に白い絵の具でお絵描きね』
娘の言葉に空を見上げると
そこには
青い空に ひとすじ残る飛行機雲
あなたは詩人になれるかも……
感性豊かでまっすぐな心を持ち続けてほしい
その昔
幼稚園の屋上に寝そべって
友人と空を見ていたことがある
暖かさと穏やかな空間で
寝てしまったのか
何を話したのか記憶に残ってはいないが
そこには
雲ひとつない 澄んだ青空
未来への入口
『この大空に翼を広げ』
音楽の授業で覚えた歌詞
飛べたら どんなに素敵だろう
飛べたら何をしようかな
ずっとずっと続く空を辿っていこう
その先には何かが待っているかもしれない
可能性は限りなく
確か その思いを詩にし 文集に掲載された
空の色は変化しつづける
そんな心模様の中学時代
よく夢を見る
ユラユラ揺れて空を漂っている夢
ふわふわ ふわふわ
宙に浮いた感覚で
ストンと落っこちそうになり
ハッと怖くて目覚める
夢を見ない日はない私
そのときの空の色は
水で薄く薄く溶いた水色
|